エル・チャレンジ 大阪知的障害者雇用促進建物サービス事業協同組合

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エル・チャレンジのあゆみ

誕生の経緯

■ 「仕事に挑戦しよう」

 1999年、知的障がい者の雇用は遅々として進んでいませんでした。長引く不況の影響で解雇やリストラが目立ち、行き場のない障がい者、戻る場所のない障がい者が大勢いました。1998年に大阪府が実施した「障がい者生活ニーズ調査」によると、仕事に就いていた知的障がい者は14.6%にしかすぎず前回調査の1994年に比べ6.5ポイントも減少していました。

 「障がい者雇用を進めるための事業体をつくろう!」と有志が集まりました。注目したのは環境産業です。特に、労働集約型産業であり、業務・勤務形態が多様で、地域密着度が高いことから清掃や建物サービスに障がい者雇用の可能性を見出しました。また、行政の仕事が多いこともポイントでした。

 同じ頃、大阪府は堺市に建設中の大型児童施設「ビッグバン」の清掃業務において障がい者雇用の手法を検討していました。政策的随意契約の受け皿となる受託団体を探していたことから、中小企業等協同組合法に基づく公益団体としてエル・チャレンジの設立が考え出されました。

 1999年5月、(社福)大阪知的障害者育成会(現(社福)大阪手をつなぐ育成会)、(社福)大阪市知的障害者育成会(現(社福)大阪市手をつなぐ育成会)、(株)グッドウィルさかい、(株)ナイスの4者で構成された事業体「大阪知的障害者雇用促進建物サービス事業協同組合」が誕生しました。愛称は「エル・チャレンジ(働く=Labor、挑戦=Challenge)」としました。

※現在組合員は、(社福)精神障害者社会復帰促進協会、(一社)エル・チャレンジを加えた6社となります。

■ 職業的重度の障害者への支援を軸に

 協同組合が「知的障がい者雇用促進」と銘打ったのは、知的障がい者の支援に特化するという意味ではありません。雇用対策がなおざりにされてきた知的障がい者に着目することで、いわゆる「職業的重度」といわれる障がい者の就労支援の新たな可能性を拓きたい、との思いからです。定款では「知的障害者等」と表現し、すべての障がい者に門戸を開いています。実際、2000年からは精神や発達に障がいのある人の就労支援にも取り組んでいます。

■ Since1999 エル・チャレンジのあゆみ

  エル・チャレンジ 社会の動き
1999 ・5月組合設立。・府立大型児童館の清掃を受託 ・大阪府が「行政の福祉化」プロジェクトを開始
2000 ・通年型訓練現場13施設、短期就労体験現場16施設に ・障害者就業・生活支援センタージョブコーチ事業始まる
2001 ・第1期修了生12人が就職
・ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの清掃業務を受託
 
2002 ・「なかまの会」が甲子園応援企画を開催 ・入札制度改革へ自治体ビル管理契約研究会が発足
2003 ・精神障害者社会復帰促進協会が組合に加入
・大阪府庁玄関の清掃を受託
・大阪府が「総合評価一般競争入札制度」を導入
2004 ・第1回全国セミナーを開催
・就職者数延べ100人を突破
・大阪市が「総合評価一般競争入札制度」を導入
2005 ・第2回全国セミナーを開催
・通年型訓練現場60施設に
 
2006 ・第3回全国セミナーを開催
・英国視察団の受け入れ
・大阪府営公園指定管理者制度の導入
2007 ・第4回全国セミナーを開催
・大阪府工賃倍増計画推進事業を受託
・「知的障がい者を医療現場に」大阪府済生会と共同制作 DVD発売
・(社)大阪ビルメンテナンス協会と協働事業始まる。
・第1回ビルメン障がい者雇用スタッフ養成講座
2008 ・第5回エル・チャレンジセミナーを開催
・工賃倍増フェスタ開催
・第1回ビルメン社会貢献セミナー開催
・天神祭お神輿参加
・第2回ビルメン障がい者雇用スタッフ養成講座
2009 ・第6回エル・チャレンジセミナーを開催 ・ビルメンヒューマンフェアin京都に参加
・天神祭お神輿・清掃ボランティア参加
・第3回ビルメン障がい者雇用スタッフ養成講座
2010 ・第7回エル・チャレンジセミナーを開催 ・天神祭お神輿・清掃ボランティア参加
・第4回ビルメン障がい者雇用スタッフ養成講座
・第2回ビルメン社会貢献セミナー開催
2011 ・(一社)大阪ビルメンテナンス協会と共同事業「政策入札研究フォーラム」開催
・第8回エル・チャレンジセミナーを開催
・全国ビルメンテナンス協会 発刊
障がい者雇用の手引き作成
・天神祭お神輿・清掃ボランティア参加
・第5回ビルメン障がい者雇用スタッフ養成講座
・第3回ビルメン社会貢献セミナー開催
・アビリンピック(清掃部門)開催
2012 ・(一社)エル・チャレンジ福祉事業振興機構設立(大阪府工賃向上計画推進事業受託)
・(一社)エル・チャレンジ設立(就労移行事業所開所)
・天神祭お神輿・清掃ボランティア参加
・第6回ビルメン障がい者雇用スタッフ養成講座
・第4回ビルメン社会貢献セミナー開催
2013 ・大阪市「障がい者ステップアップ事業」受託(ビルメン協会とJV)
・清掃技能テキスト第2版 完成
全国ビルメンテナンス協会監修
・障害者総合支援法が施行
・天神祭お神輿・清掃ボランティア参加
・第7回ビルメン障がい者雇用スタッフ養成講座
・第5回ビルメン社会貢献セミナー開催
2014 ・設立15周年
・(一社)エル・チャレンジ(就労継続B型事業所開所)
・天神祭お神輿・清掃ボランティア参加
・第8回ビルメン障がい者雇用スタッフ養成講座
・第6回ビルメン社会貢献セミナー開催
2015 ・大阪府共同事業「就労支援養成講座」開催
・(一社)エル・チャレンジ L‘s collegeおおさか(自立訓練)開所
・第9回エル・チャレンジセミナー開催
・天神祭お神輿・清掃ボランティア参加
・第9回ビルメン障がい者雇用スタッフ養成講座
・第7回ビルメン社会貢献セミナー開催
2016 ・大阪市総合医療センターでの雇用継続問題 ・天神祭お神輿・清掃ボランティア参加
・第10回ビルメン障がい者雇用スタッフ養成講座
・第8回ビルメン社会貢献セミナー開催
2017 ・(一社)エル・チャレンジ L‘s collegeおおさかプラス(B型事業所)開所
・エル・チャレンジ共済制度実現に向けた取り組み(助成事業活用)
※訓練終了生(就職者)アンケート調査実施
・天神祭お神輿・清掃ボランティア参加
・第11回ビルメン障がい者雇用スタッフ養成講座
・第9回ビルメン社会貢献セミナー開催
2018 ・(一社)エル・チャレンジ L‘s collegeおおさか「平成30度文部科学省委託事業受託」 ・天神祭お神輿・清掃ボランティア参加
・第12回ビルメン障がい者雇用スタッフ養成講座
・第10回ビルメン社会貢献セミナー開催
2019 ・エル・チャレンジ20周年記念セミナー開催
・L'sCollegeプラスを廃止し、L'sCollegeおおさかを4年制にする。
・天神祭お神輿・清掃ボランティア参加
・第13回ビルメン障がい者雇用スタッフ養成講座
・第11回ビルメン社会貢献セミナー開催
2020 就職者数1000人を超える。 ・新型コロナウイルス感染症が蔓延
・天神祭中止
2021 ・第12回ビルメン社会貢献セミナー(縮小)開催
2023 ・第13回ビルメン社会貢献セミナー開催

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